練馬区で税理士として活動する今ですが、税理士事務所でのキャリアは、29歳から埼玉県でスタートしました。当時は今と違ってオンラインMTGもなく、面談の際にはお客様のオフィスやご自宅へ電車を乗り継いで訪問していました。また、会計ソフトは、クラウドではなくインストール型で、しかも税理士事務所にサーバーがあるため事務所のネットワーク内にいないとお客様データが閲覧できないので、会計処理をするのも、申告書を作成するのも全て事務所で作業をしていました。今と比べるとずいぶんと制約を感じますが、面談は必ず訪問、事務作業は必ず事務所、というのが当たり前でしして、営業時間中に2~3件のお客様のもとへ訪問し、朝と夜は事務所で作業をするという日々です。今でも時々、当時、駅のベンチで一人お弁当を広げていた光景を思い出します。朝から晩まで条文を調べたり、会計処理をひたすらこなす日々。昼食は束の間の休息でした。移動が多かったので、駅中の立ち食いソバや、駅や公園のベンチが私の定位置でした(笑)。ひもじいと思ったことも特になく、結構楽しんでいました。その中でもよく使っていたのが朝霞台駅のこのベンチ!何年ぶりでしょうか。修業時代ぶりに朝霞台駅を利用した際に、このベンチに通りかかり思わず立ち止まって眺めながら、ふとよぎる思いは、「あの頃は大変だったなあ・・・」ではなく「あの頃も楽しかったなー!」でした。日中は仕事をして、早朝は税理士試験の勉強をして、土日は予備校に通う、休みのない日々でしたが充実した日々でした。